皆さんドミノ倒しはご存知でしょうか? 何十枚何百枚と並べたドミノ牌を最初から最後まで倒しきるアレです。
実は特殊部隊シムは緻密に計算されたドミノ倒しの世界に似ています。
通常のドミノ倒しと少し違うのは、盤上に建物等の構造物があり、中に用意された幾つかの目標ドミノを確実に倒しながら一気にゴールまで駆け抜けるというルールがあることです。
その間、わずか数分。ものによっては数秒ですべての目標ドミノを倒しきらねばなりません。そのためには自分で並べるドミノに一つとして意味不明のモノがあってはなりません。そのようなドミノを間に挟んでしまうと、そこで連鎖が止まってしまうかもしれないからです。
また難所となる特定の箇所では本命のラインとは別に予備のラインを準備します。本命の連鎖が途切れたときでも確実にゴールに繋がるようにするためです。
このように複雑な障害を乗り越え、枝分かれした全てのラインがゴールを目指すようデザインするゲーム――それが特殊部隊シムなのです。
特殊部隊シムではドミノを並べる代わりに少数精鋭のエリートから成る特殊部隊隊員にどこを通ってゴールを目指すのかを指示します。
指示されたAI隊員はその通り、音を立てず忍び寄り、扉の鍵を開錠し、素早く部屋を制圧し、通路を強力に支配しようと動きます。時には部屋に入る前に特殊閃光弾FBを使用して電撃的に飛び込むこともあるでしょう。窓を破って侵入を試みることもあります。SNIPER-CODEを出して廃屋の尖塔に忍ばせていた狙撃手で通りの見張りを黙らせることもあるでしょう。もちろん助けた人質を誘導して脱出することだってあります。
あなたが丹念にひいた作戦図面に沿って、精鋭達が次々と家屋に入り、建物を占拠するテロリストを排除していく様子をコーヒー片手に眺めるのは格別です。時には隊員がミスをして作戦が失敗することもあるでしょう。いや、むしろその方が圧倒的に多いはずです。その度に装備を変え、編制を変え、ルートを変え、タイミングを変えて、ドミノが最後まで倒れきるようデザインし直す。そして期待と不安を胸に最初の一枚を指で押し――刃の如き精鋭達を盤上に解き放つ。これが特殊部隊シムの「並べる側」の醍醐味です。
一方で特殊部隊シムにはドミノを並べる側ではなく、ドミノ牌として実際に盤上に立つ醍醐味も味わえます。作戦図面をひく時にはできなかった「より大胆で繊細な作戦」を自分の手で進めることも可能です。
特にネットを介したマルチプレイでは他のプレイヤーとの共同作戦で、より高度な連携とより劇的な速度での作戦展開が可能となり、一人で遊ぶのとはまた違った興奮を味わえる点も大きな特徴です。
RAINBOW SIX / GHOST RECONシリーズはこの魅惑の特殊部隊シムというジャンルを確立した歴史的タイトルです。
当サイトは特殊部隊シムR6/GRに特有の「ドミノの並べ方や倒し方」「大仕掛けの超え方」など「初めての人がなんとなくテキトーに並べてしまいそうなポイント」を中心に解説するサイトです。あまりに基本過ぎて、ゲーム付属の説明書には決して書かれることのないような「思想レベルのあんな事やこんな事」を中心に、ツマル話ツマラナイ話を集めていたりもします。そのうちの幾つかは新たなドミノ倒しに開眼するきっかけとなるかもしれません。
全ては最後のドミノを倒すために――是非、あなたが思い描く「美しいフィニッシュの瞬間」を特殊部隊シムで体験してください。
Acronym Glossary : AI
Artificial Intelligenceの略。人工知能の意。ゲームではコンピュータの操る敵/味方の思考ルーチン、または敵/味方そのものを指す。本来「如何にそのActorの生い立ち・経歴に準じた振る舞いができるか」という点でのみ評価されるべき要素。しばしばその出来の悪さを隠蔽するため「照準精度」「反応速度」といった全く別要素で誤魔化しに来る。同義語にCOM(〜隊員/〜の操る敵)。関連語に交戦規定。
Acronym Glossary : FB
Flash-Bangの略。運用する組織によってはStun Grenadeと表することもある。日本では「特殊閃光(音響)手榴弾」と訳されることが多い。使用すると凄まじい閃光と爆音/衝撃で周囲の人間の思考と反応を瞬間的に鈍らせて突入の際のイニシアティブを強奪する。殺傷力は低いものの、やはり使用前にチームに警告を発することが望まれる。不覚にも敵AI相手に乱戦になってしまったら、運を天に任せ自分の足元で焚いてみるのも刺激的。
Acronym Glossary : GR/GR1
Red Storm Entertainment社が放つ特殊部隊シムGHOST RECONシリーズの略称。米国が誇る陸軍特殊部隊グリーンベレーの活躍を描く。屋外での歩兵戦闘をメインに、戦闘車両/ヘリなど盛上げ役の兵器も多数登場。最新のグラフィックが生み出す戦場は山野から一般市民の存在する市街地までと多岐にわたる。全15ミッションを収録。2001年11月23日発売。君は揺れる木陰に敵を見る!
Acronym Glossary : R6
Red Storm Entertainment社が放つ特殊部隊シムRAINBOW SIXの略称。当サイトでは一連のシリーズを指すこともある。組織間の連携が進み犯行規模を際限なく広げていくテロリストに対抗するため、国境に束縛されない対テロ特殊部隊RAINBOWが極秘裏に創設された。世界中の軍事/警察機構から選りすぐりの隊員を集めた超絶精鋭部隊と闇に潜むテロリスト達との死闘が始まる! トム・クランシー原案。このゲームを元に小説「RAINBOW SIX」発表(日本では新潮社より全4巻。1999年11月)。ゲームは1998年9月25日(8月23日説あり)発売。海外で数多くの賞を受賞。全てはここから始まった。
Acronym Glossary : SOG
Special Operation Groupの略。特殊作戦部隊の意。軍隊をベースとする軍事SOGと警察等の治安機関をベースとする準軍事SOGに大別できる。両者の違いは活動エリアでの第三者の扱い、事態解決優先と人命優先の比重の違いにある。RAINBOWは前者、軍事SOGに分類されるような気もするが、その高い能力から人質生還率も良好。小説ではRAINBOWを前に人質に危害を加えると恐ろしいことに。大別後者、準軍事SOGには米国のSWATや日本のSATが挙げられる。ただし人質篭城事件で警察に混ざって見慣れない黒装束の集団が現れたら要注意。それは現地警察を装った軍事SOG―RAINBOW― かも知れない。